[#28]うっかり買える、トラッドの王道 三軒茶屋『セプティズ』オリジナル

文・本田賢一朗/モノ・マガジン編集部

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mainフィッシャーマンやらガンジーやら、ソレもコレもセーターは何枚持っていても困らないよ! っと。セプティズは豪速直球定番ブランドが棚を賑やかにしているが、それら猛者に勝るとも劣らない品質で、出色のプライス! 価格9990円


たまに行くならこんな店、三軒茶屋『セプティズ』。

最近打ち出している同店のオリジナルアイテムが、玉木店長いわく「家庭をもっているサラリーマンが、奥さんの顔がチラついても買える値段」にして紳士服の基礎知識が十分に習える良品として注目である。

モノ・マガジン12-2号でも紹介したB.D.シャツに続き、シャギードッグセーターが登場。いやぁ、これで9990円とはねぇ。値段はファストだけども、その質まったくファストじゃぁありませんよ。

アザミのとげでひっかき、起毛させた風合いがむく犬のシャギードッグの毛並みに似ていることから呼称されるシャギードッグセーター。

シェットランドセーターといえばわかりいいけども、シャギードッグという呼び名、アパレル会社の『J.プレス』が独自に命名したもので、日本でしか通じないのかな……(トラッドの諸先輩方によると昔は“BDシャツならブルックス、シャギードッグセーターならJ.プレス”とされていたようだ。)

スコットランドのニット生産地で名高いホーウィックでは“シャギー・ブラッシュト(Shaggy Brushed)”と呼ぶそうで、『ジョン・タロック』という老舗メーカーが長年このテのセーターを作っている。

その本物中の本物のなかでも、誉れ高いのが『ピーターバランス』。セプティズでもド定番の大人気だそうだが、これら本流と亜流のいちばんの境は発色の良さと軽さ。“本物セーターの世界”が知ることのできる品質を、もっともっと手軽に、うっかり買っても後悔しない値段で、というE難度を美しく決めて着地しております、シェットランドウール100%、こっくりとした目付でシルエットも細めで。

枕元には明日着るセーターを置いて、足は三茶方面に向けず布団にもぐりこみたい。

img01img02側部に縫い目がない、丸胴。これ、シャギードッグセーターのミソでもある。肩部はサドルショルダー仕様。このようにパーツごとでなく、一着まるまる編みたてをするのは古い製法だそうで、いまや多く見受けられるものでもなくなってきた。

img03made in Scotland、名門ファクトリー『HARLEY OF SCOTLAND』に発注。

img04色鮮やかに全15色。3枚は持っていたい。左・オックスフォード 右・オリーブグリーン

【問】セプティズ
東京都世田谷区三軒茶屋1-41-13
℡03-5481-8651 http://septis.co.jp