[#5]こだわりチェリストのこだわり仕様&ハイレゾリューション両面CD登場……の巻

文・モノマガ男(モノ・マガジン編集部)

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モノマガ男はクラシック音楽が大好きで、新作、旧作を問わずいろいろ買っては聴いて楽しんでいる。そんなわけで時々クラシックアーティストのインタビューをする機会がある。

モノ別冊「カバンモノ№6」(7月15日発売)の取材でイスラエル出身のチェリスト、ガブリエル・リプキンさんにお会いした。来日の目的は寿司を食べること、、、ではなくて、リサイタルの開催と、ご自身が主宰するレーベルからの新譜CDのPRだ。

百年一日のごとしと思われているかも知れないクラシックの世界も、その作品作りという点においてアーティスト側の意識改革は進んでいる。「いい音楽を演奏するのは当然。それをどのようにしてリスナーに届けるか」が焦点だ。ダウンロード販売を推進するレコード会社もあるし、レコード販売店と販路を限定した独自企画盤を作るレーベルもある。

リプキンさんはというと、こだわりを貫くため2006年に自身でレコードレーベルを立ち上げ、音のタイムカプセルとでもいうべき「コンパクトディスク」というモノ=アイテムの仕様と音質にこだわりまくっている。

「単に聴きたいというだけならダウンロードはとても便利だと思う。でも応援するアーティストの音楽を共有しようと考える人には、所有欲を満たすようなアイテムとしてコンパクトディスクを届けていきたい」

今回リプキンさんの作った新譜はCDとDVDオーディオを両面に記録した特殊ディスクを2枚の透明プレキシガラスでサンドするという、他に例を見ない超コダワリ仕様。「なにがなんでも欲しくなる!」と喚起される、問答無用にこだわったスグレモノCDである。

ぜひ店頭で手にとって確認して欲しい。普通のCDラックに入らないサイズだから、目立つところに並べられていると思うよ。

OLYMPUS DIGITAL CAMERA新譜は4枚同時発売。「全100枚で完成するライフワーク」というチェロ協奏曲集のデビュー作だ。ショスタコーヴィチ、ドホナーニ、シューマン、サン=サーンスのチェロ協奏曲が収録されている。1枚2500円。キングインターナショナルより発売中。

OLYMPUS DIGITAL CAMERA1枚5ミリほどの厚みのあるプレキシガラスでディスクをはさんで収納。板の中央の磁石により着脱する。ディスク自体も特殊な両面仕様で、シルバー面はCDクオリティ、ゴールド面はDVDオーディオ(5.1chサラウンド+24bit/96kHzハイレゾリューション・ステレオ収録)クオリティとなる。ここまでやるとは、ヘンタイ的こだわり(?)だ。

img003ガブリエル・リプキンさん
撮影:油科康司(WPP)

【問】キングインターナショナル
http://www.kinginternational.co.jp