[#4]ロンジン主催「古時計コンテスト」の結果発表!

文・飯島恵里子(モノ・マガジン編集部)

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モノ・マガジン4-2号(3月16日発売)でもお知らせした「第二回 日本で最も古いロンジン製の時計」を探すコンテスト。以前のコンテストでは、西郷隆盛のゆかりの品として大切に保管されていたモデルが、1869年ロンジン製のポケットウオッチだという驚きの事実が判明。なぜならば、ロンジンのスイス本社に残る日本への輸出記録では、1889年に横浜の会社との取引が初回と考えられていたからだ。

1832年にスイスのサンティミエに創業したロンジン。本社では1867年以降に製造された時計にはすべてシリアルナンバーが刻まれ台帳できっちりと管理されている。1867年はロンジンにとってエポックイヤー。サンティミエのレ・ロンジンという名の土地に時計製造工程をすべて統合し、時計にブランド名「ロンジン」とロゴマーク「翼の砂時計」を記すようになった。そしてこの当時にしては近代的な工場で製造されたポケットウオッチがパリ万博で銅メダルを受賞したのも1867年だ。

さて今回、2010年3月1日~5月17日の応募期間の間に集まったモデルはなんと500個弱。数世代に渡って大切に保存されてきた時計を、ロンジンの専門スタッフが慎重に確認作業をおこなった結果、26個のポケットウオッチがそれぞれの賞を受賞した。

日本に現存する最古の時計』の名にふさわしいモデルが、今回のコンテストで発見された。それはなんと、1867年製造・シリアルナンバー300番のポケットウオッチ! 先日、都内のホテルでおこなわれた式典では、各ポケットウオッチのオーナー氏に賞の贈呈がおこなわれ、ロンジンにゆかりのあるオペラの独唱が披露されるなど、とても華やかなであった。が、招待にあずかったモノマガ編集をはじめ来場者は、誰も受賞モデルを目にしていないのだ!!! 

受賞モデルは、6月30日から開催される「ロンジン ヘリテージ ミュージアム」でお披露目されるとのこと。受賞モデルほか、ロンジン本社に秘蔵されているヴィンテージウオッチなど、貴重なモデルが一同に展示されるそうだ。175年の歴史を誇るロンジンは、時計としてのモノの進化はもとよりアールヌーヴォー、アールデコ、ミッドセンチュリーモダンといった各時代の芸術文化の変遷も体現してきたブランド。さまざまな側面で楽しむことができるミュージアムになるだろう。皆さん、会場でお会いしましょう!

「ロンジン ヘリテージ ミュージアム」
● 期間:2010年6月30日(水)~7月5日(月) 
各日ともに午前10時~午後8時
● 会場:日本橋三越本店本館1階 中央ホール
● 住所:東京都中央区日本橋室町1-4-1
℡03-3274-8480

img001授賞式会場となったホテルでは、ロンジンの今シーズンのモデルとともにブランドヒストリーが紹介されていた。

img002こちらは会場の壁に飾られたロンジンの歴代ポスター。ポスターのデザインに、各時代のデザインの潮流を見ることができる。しかし、会場は一夜限りの授賞式のための内装とは思えないほどに作りこまれていて、それこそミュージアムのようであった。

img003「ロンジン ヘリテージ ミュージアム」の開催を記念して、「ロンジン ヘリテージ エクスペディション」を日本橋三越本店で先行販売される。このモデルはモノマガ6-16号でも紹介済み。1947年から1976年まで150回に渡り北極圏や南極圏の極地探検を行った、フランスの民俗学者ポール=エミール・ビクトールたちの偉業を称え、当時遠征隊が使用したロンジンのクロノメーターを復刻したもの。価格18万9000円。

【問】ロンジン/スウォッチ グループジャパン
℡03-6254-7351