目的地検索画面。周辺検索できるジャンルは「フード」、「燃料」、「宿泊施設」、「ショッピング」、「銀行」など

ナビゲーション開始、太いピンク色が設定されたルートだ。

曲がり角が近づくとこのように表示が変わり、電子音で知らせてくれる

ハイウエイモードも搭載。インターチェンジの表示も分かりやすい

徒歩ナビは当たり前にこなす カーナビとしても実力十分
GARMINのアウトドア向けGPS、GPSMAP 60CSxで目的地を設定してルート案内をさせてみた。目的地は住所のほか電話番号や店舗名でも検索でき、周辺施設検索機能を使って近くにある飲食店などを探すこともできる。カーナビと比べても全く引けを取らない充実ぶりだ。

目的地設定をすると数秒でルートを算出。もっと時間がかかるかと思ったが意外に速い。試しに50kmほど離れたところを目的地にしてみたがやはり10秒もかからなかった。かなり高速なCPUと探索アルゴリズムを搭載しているようだ。

ちなみに、ここでのナビゲーションは設定により道路に沿って案内するようにしている。山の中など道のないところでは、ひたすら目的地に一直線に進むように設定変更ができる。マップマッチング機能は有効・無効を切り替えられる。

ナビでは曲がる場所に近づくと「ピロロ」という電子音で知らせてくれるので常に画面を見ている必要はない。また、曲がる場所は拡大表示され、進行方向を矢印で表示してくれる。これだけ使えるならカーナビとしても通用しそうだ。実は、本機はルート設定で高速道路を使うようにすることもできるし、ハイウェイモードもあるなど、明らかにカーナビ用途も意識している。

実際にカーナビとして使ってみると、なかなかの健闘ぶり。加速度センサーも車速信号もないのに位置表示は正確。一般的なポータブルナビと同等か、あるいはそれ以上かも、と思わせる正確さだった。ルートの選択も総じて妥当なもので、とんでもない道に連れて行かれることもない。もしルートから外れてもちゃんとオートリルートが働く。

ただし、本機には音声機能がない。曲がる手前で電子音を鳴らしてくれるが、それだけではどちらに曲がるのか分からないのでディスプレイを見る必要がある。そのディスプレイが小さいので変則的な交差点だとどちらに行けばいいのか瞬時に読みとるのは難しいので、置き場所の工夫が必要だ。この問題さえクリアできれば、カーナビとしても十分実用になるだろう。


マップソースと連携で利便性アップ ルート作成がパソコンでできる
GPSMAP 60CSxの特徴のひとつとして、PCとの高度な連携機能がある。本機は付属パソコンソフトの「マップソース」と連携するわけだが、このソフトはそれ自体が高性能な地図ソフトになっている。ルート検索も可能で、単独で使っても便利なソフトだ。

とりあえず60CSx本体内のデータを全てマップソースに読み込む。軌跡ログ、設定したルートなどが全て転送されるので、バックアップとしての意味もある。また、登録した地点やルートなどを整理したいときは、いったんマップソースに読み込めば操作しやすく快適。もちろん、パソコン上で編集したデータを60CSxに送信することができる。

さらに、マップソースで読み込んだり編集したデータはひとまとめにファイルとして保存しておくこともできる。これを活用すると、60CSxの保存データをいくつも使い分けることが可能だ。家族で交代で使う場合や、用途によって登録地点などを一括して切り替えたいときに便利だ。

マップソースとの連携で特に利便性が高いのは、やはりルートの作成、編集だろう。パソコン上でなら、60CSx本体でルート検索をするよりもはるかに快適に目的地や経由地の設定ができる。自動検索されたルートが気に入らなければ、経由地を追加するなどしてルートを変更するもの簡単だ。

これが付属のマップソース。無料のアップデータが提供されているので地図が古くなることがない。付属地図はいわゆるロードマップだが、別売で日本地形図、日本航海参考図もある。

60CSxのデータをマップソースに読み込む。USBで接続し、数秒で全てのデータを転送できる。

データを読み込むと軌跡ログが自動的に表示される。軌跡ログはソフト上ではトラックとして管理され、個別に削除するなどの編集が可能。また、トラックごとに標高をグラフ教示させることもできる。

新規のルートの作成。ダイアログで出発地、目的地を指定できるほか、マウスで直接指定することもでき、操作性は非常によい。完成したルートはもちろん60CSxに転送できる。



Google Earthに軌跡ログを表示。地図と違って写真に軌跡が表示されるのは何とも楽しい。ただし、軌跡以外は日付なども記録されないので、「Tracks」プロパティの「説明」に日付や目的地などを入力しておくといい。

軌跡ログはこのように「GPS Device」として登録される。「Tracks」を右クリックするとプロパティに説明を入力できる。また、軌跡が表示されないときはプロパティの「表示」を変更すると表示されるようになる。

文句なしに楽しくしかも実用的 Google Earthに軌跡を表示
60CSxは付属ソフト以外の地図ソフトとも連携できる。60CSxの軌跡ログはGPXという汎用性の高いデータ形式で保存されるのでいろいろな地図ソフトで読み込めるのだ。また、GARMIN社はハンディGPSのトップブランドなので、わざわざGARMINのGPSとの連携機能を搭載した地図ソフトもある。

ここではジャンルを越えた人気を誇る地図ソフトのGoogle Earthに、60CSxの軌跡ログを読み込んでみた。操作はこれ以上ないほど簡単。軌跡ログファイルをGoogle Earthにドロップするだけだ。軌跡ログファイルは60CSx内のマイクロSDカードに保存されている。

軌跡ログファイルのフォーマットであるGPXは登録した地点なども保存できるのだが、60CSxの軌跡ログには軌跡以外のデータは保存されない。しかしそれで十分だろう。ドライブしたコースなどをGoogle Earthの詳細な写真に重ねて表示できるのは文句なく楽しい。

手間を惜しまなければ、軌跡ログと一緒に写真や目印を貼り付けたり、移動を再現するツアーも作成できる。さらにそれをブログで公開するといったことも可能だ。移動の記録という、従来は難しかったことが簡単にできるのはハンディGPSならでは。実用的な用途にも使えそうだ。
《山田正昭》


製品レポート



GPSのシグナルを受信し、位置情報を表示する手のひらサイズの機械。ハンディGPSを一言で説明すればこのように言えるだろう。一般の人には馴染みがないが実はかなり以前から販売されており、山家やヨットマン、あるいはハングライダーの愛好者などにとっては必須アイテムとなっている。
GPSMAP60CSx 機能紹介

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